旭川ってこんなまち
北海道のまん中、旭川
北海道の中央、雄大な大雪山系の山々に抱かれ、石狩川を主に多くの支流が合流した、肥沃な盆地が広がる旭川。
年間と昼夜の寒暖差が大きく季節の変化が明瞭で、四季折々の美しい景色を堪能することができます。
冬の積雪は多いですが除雪体制が整えられており、地震などの自然災害も少なく、とても暮らしやすいまちです。
2022年に市制100年を迎えた旭川は、交通の要衝・物流の集積地として発展し、北北海道の拠点都市として医療福祉施設、教育文化施設、公的機関などの都市機能が充実しています。
医療を中心にさまざまな分野の教育機関があるのも特徴です。
- 総人口
- 318,088人
- 総世帯数
- 177,153世帯
- 面積
- 747.66㎢
2024年4月1日現在
住む
充実の公共交通網
市内全域にバス路線が行き渡っており、Googleマップを使えば目的地までの路線バスを使ったルート検索が可能です。バス路線が特に充実した中心市街地を中心としたエリアでは、車や運転免許がなくても安心して生活ができます。また、近郊の地域や道内主要都市へも都市間バスやJRを利用してお出かけもできます。
自然災害の少ない安全なまち
大小あわせて130を超える川が市内を流れていますが、長年の治水工事により市街地での水害は大幅に減少しています。また、周りを山に囲まれた上川盆地にあるため、台風の影響を受けにくく地震の発生も少ないことから、自然災害の少ない安全なまちと言われています
道北の医療を担う
充実した医療体制と福祉施設
旭川医科大学病院や旭川赤十字病院、市立旭川病院などの総合病院があり、比較的症状の軽い患者に対応する一時救急から、重篤な救急患者に対応する三次救急までの救急医療体制が整備されています。夜間や休日などに急病になった際も、症状に応じた適切な医療を受けることができます。
生活文化
自然と芸術が調和するデザイン都市
明治中期、第7師団の設置により多くの建築・建具職人が移住してきたことで始まった旭川家具。長い歴史の中で日本における家具の五大産地の一角を占め、世界からも注目を集めています。あさひかわデザインウィークや国際家具デザインコンペティション旭川など、家具やクラフトなどの産業分野を中心とするデザインの活動が国際的に評価され、2019年にユネスコ創造都市ネットワークにデザイン分野で認定されました。
旭川家具とは
一企業のブランドではなく、旭川と東川、東神楽などの近郊地域に存在するメーカーが製造する家具を総称するブランド名です。
旭川市永山の旭川デザインセンター(ADC)では、約1,000坪の広大な空間に約30のメーカーが常設ブースを設け、約1,200点の旭川家具・クラフトを展示販売しています。さらに、ユネスコ・デザイン都市に認定される旭川市の「産業観光拠点」として、旭川家具の歴史や、ものづくりについて学ぶことのできるミュージアム、ギャラリー、体験工房も併設。一年を通してデザイン、インテリア、ライフスタイル等を提案、発信する企画展やコレクション展、ワークショップなどを開催しています。
彫刻のまち・旭川
旭川は“彫刻のまち”とも呼ばれ、買物公園や橋をはじめ市内各所に約100基の野外彫刻が設置され、それぞれの場所で旭川の景観や生活の中に息づき、親しまれています。これらの作品は旭川ゆかりの彫刻家が作製したものです。数々の彫刻は通りに華やかさをもたらし、訪れる人々を温かく迎えています。青空の下、歩きながらの美術鑑賞もまた格別です。冬になると彫刻にマフラーや帽子がつけられたていたりと、市民からも愛されています。
中原悌二郎記念 旭川市彫刻美術館
日本近代彫刻史に偉大な足跡を残した、旭川ゆかりの彫刻家、中原悌二朗の作品12点を中心に近現代の彫刻が所蔵・展示されており、より深く彫刻文化に触れることができます。また、彫刻美術館の建物は、旧日本帝国陸軍の将校たちの社交場として明治35年に建設された旧旭川偕行社であり、国の重要文化財の指定を受けています。
北の大地が育む自然の恵み
内陸特有の寒暖差の大きい気候は農産物と相性がよく、お米や野菜、そば、果物などが栽培されています。都市のすぐ近くで農産物が栽培されているので、収穫したての新鮮な野菜や果物が手に入ります。
- お米
- 大雪山からの伏流水と盆地特有の昼夜の寒暖差により、おいしいお米が育ちます。
- 野菜
- 少量・多品目が特徴で約60品目の野菜を栽培しています。チンゲンサイの出荷量は道内1位です。
- そば
- 旭川は道内有数のそばの生産地。江丹別で育てられたそばは、首都圏などで高い評価を得ています。
- 果物
- さくらんぼとりんごを中心に、なし、ぶどう、プルーン、ブルーベリーなど、たくさんの種類の果物を栽培しています。
旭川の風土が育んだ多彩なご当地グルメ
全国でも有数の農業地帯で、豊富な農産物が収穫できるほか、北海道のほぼ中心に位置するため道内各地から新鮮な食材が集まる旭川。その素晴らしい素材を生かした美味しいご当地グルメがたくさんあります。
旭川ラーメン
旭川を代表するご当地グルメといえばラーメンです。魚介類ととんこつでだしをとったWスープに、しょうゆダレを合わせ、加水率の低いコシのある中細ちぢれ麺がよくからみます。スープの表面に幕を張ったぶ厚いラードが独特のコクを生み出しています。現在、150を超える専門店が独自の味を追求し、こだわりのラーメンを提供しています。
地酒と地ビール
大雪山の伏流水が豊富に注ぐ土地柄、旭川は昔から酒造りが盛んでした。大正時代には17軒の酒蔵が個性豊かな味を提供していました。戦後、現存する酒蔵は3つになりましたが、平成8年には地ビール醸造所が完成したほか、近年は近郊町村にも多彩な日本酒酒蔵やワイナリーが誕生しています。
塩ホルモン・トントロ
かつて養豚業が盛んだった旭川は、新鮮な豚の内臓が入手できたことから焼肉といえば、塩ホルモンがよく食べられてきました。炭火で余分な脂を落としながら焼くと、肉の旨みがギュッと凝縮。豚のほほ肉を使ったトントロは、旭川の焼肉店が発祥と言われており、独特の歯ごたえと旨みで人気を集めています。
新子焼き
戦後の旭川で誕生した新子焼きは、若鶏の半身を素焼きにした豪快な焼き鳥。表面はパリパリ、中身はふっくらジューシーに旨みが凝縮しています。2022年に文化庁選定「100年フード」に認定された庶民のごちそうとして愛されるソウルフードです。
遊ぶ
大自然を満喫する四季折々のアクティビティ
北海道の屋根ともいわれる大雪山国立公園まで車で1時間ほどの旭川市は、大自然に溶け込みながら四季に応じた様々なアクティビティが楽しめます。夏は北海道最高峰の旭岳や黒岳でトレッキングや登山、雄大な景色を眺めながら走るサイクリング、大雪山を源流とする忠別川でのラフティング、冬はスキーやスノートレッキングなど多彩なアクティビティを満喫することができます。
日本最北の動物園「旭山動物園」
動物が本来持っている特徴的な行動や能力を引き出した行動展示が有名で、動物たちがいきいきと動き、泳ぐ姿を間近に見ることができます。
平和通買物公園
1972年6月に開設された全国初の恒久的歩行者専用道路。その範囲は、JR北海道・旭川駅から8条通に至るまでの約1㎞にわたります。旭川市の商業の中心として多くの買物客を集めているほか、毎年2月には旭川冬まつりの同時開催イベント「氷彫刻世界大会」、8月には「旭川夏まつり」、9月には「北の恵み 食べマルシェ」の会場としても親しまれています。
旭川冬まつり
2月の平均気温が氷点下(氷のできる温度)と、厳しい寒さに包まれる旭川。暦の上では春が始まる“立春”を迎えた2月上旬には、“雪と氷とあかりの祭典”をテーマに旭川冬まつりが開催されます。
1960年から60年以上続く北海道の冬を代表する大イベントのひとつとなり、会場には世界最大級の大雪像(メイン雪像は幅140m×高さ20m)をはじめ、市民が有志で作った雪像が並びます。